bemsと契約電力の関連性

BEMSとはビル内の機器や設備などの運転管理を効率的に行うことによりエネルギー消費量を削減することができるシステムのことで、

冷房使用時に人の高さでの温度をセンサーが感知することで温度環境を適切に維持したり、

機器設備や配管などの温度や圧力のデータを分析することで運転管理者に対して分かりやすく評価などを表示するシステム等があります。

 

契約電力は基本的には電力会社ごとに決められていて、当月を含む過去1年間の各月の最大需要電力の中で一番大きな値を示した数値に基づいて決められています。

つまり、1年間の中のピーク値により毎月の請求金額が定められるため、ピーク以外の月に関しては使っていても使っていなくても高い料金を支払う必要があります。

 

したがって、このピークをいかにして抑えるかということが重要となります。

しかし、やみくもに制御を行うことは建物内の環境を悪化させる要因となります。

BEMSを選択する際は、電気と温度=空調のバランスをいかにして取れば快適性を維持しながらコストの圧縮をすることができるかという判断ができるシステムであるかという点がポイントです。

 

また1分間隔のリアルタイム監視や使いすぎた場合の警報メールを送信することもできるので、

どの程度のエネルギーを使用しているのか把握することができます。

 

自動制御としては温度フィードバック制御といって冷房器具や暖房器具の過剰な運転を制御する機能や目標とする電力量を保持するために予測制御を行う機能などがあります。