仙台市の省エネ対策の一環であるbems

仙台市は環境への負荷を減らす取り組みの一貫としてBEMSの導入を進めています。

BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)とは、

ビルの電力使用量などのエネルギーに関する数値を分析して管理拠点に伝達すると共に、

省エネを効率的に行うための制御システムです。

ビルの空調機器や照明機器について無駄なエネルギー使用を減らすよう制御を行うことで、

電力の使用量を抑えます。

合わせて個々の機器はインバーターによりモータ-等の回転数を制御します。

 

これらの設備の導入により無駄な電力使用を抑制すると共に、

電力の最大需要電力値(デマンド値)を制御し契約電力を低く抑えることで

経費の削減を目指しています。

 

これらの取り組みは新築の建物だけでなく、既存の市民センター、体育館、温水プール、文化センター、市福祉プラザ、シルバーセンター、研究所、地下駐車場、動物園、区役所、記念館、会館、消防署、小学校、給食センター、図書館、博物館、科学館などに幅広く導入されています。

 

このシステムは官公庁ばかりでなく民間でも利用が進み、

鉄道会社では駅ビルを含んだ複合施設にシステムを導入し電気料金の削減に成功しています。

市内の大型事務所ビルでもすでにシステムを利用し、

ビル全体の使用エネルギーを制御することで省エネ効果と電気料金の削減に効果を上げています。

ビル内では空調の熱源やトイレなどの衛生設備を管理し、

フロア内の空調をエリアに分けて細分化し、温度センサーにより冷暖房をコントロールし、

さらに各テナントの設備運転状況を含めた管理を行っています。